あれ、なんで?
私、なんか泣きそう。
やっぱり、好きになっちゃってたのかな。
私の部屋一緒に片付けてくれたり、一緒に中華お腹いっぱい食べていろんな話をしたあの日がもうだいぶ前のように思う。
また、あんな風に一緒の時間を持てればいいのにって思ってたんだけど。
違う。何を期待していたんだろう。私。
不意に腕を掴まれる。
「待てって言ってんだろ。」
あの怒った顔で彼は私を見下ろす。
私は、慌てて俯いて目をそらす。泣きそうな目に気がつかれたくない。
いきなり自分の身体がフワッと宙に浮いてビックリする。
「え!」
気が付いたら、南一徹の肩に担がれている自分。
「ちょっ!何するのよー!」
「ジタバタするな。」
ラクラクと私を担いだまま、ビルにの中に戻る。
「下ろしてよ!こんなの犯罪だよ!!」
「黙れ。」
通用口にいる田中さんが、唖然として私たちを見ている。
「ワルイ。 なんでもないから。大目に見て。」
南一徹は、田中さんにそう言って素通りしようとする。
「ちょっ!田中さん!!助けて!!!こんなのおかしいって!通報だー!」
「イッテ、、、。暴れるなって言ってんだろ!?」
田中さんは、少し考えてから笑い出す。
「この場合は、ごめん。私もここクビになったら、他がないから。」
そんなー!田中さーん!


