再会からそれは始まった。

事務所に戻るエレベーターの中で、さすがに今のは強引だったか、、、と少し思う。

カードキーで外から閉めてしまったから、出ようとしても花は出られない。

まるで監禁じゃないか。。。

と、思い、苦笑する。

まあ、いいか。 。。

自分が思わずこんな行動に出たのは、あの金沢が花に手を出そうとした瞬間を見てしまったからというのもある。

まあ、間抜けな未遂だったが、もう少しで自分が出て行って金沢をひっぺがすところだったかもしれない。

ポーンとエレベーターの扉が開くと、ソワソワと松山が俺の戻りを待っていた。

「悪い。先方はもうお待ちかな？」

「ええ。これが、事前に目を通していただきたい資料です。」

「ん。」
俺は、ザッとそのレジュメをめくって目を通す。

「ここ数字が違うな。確認して。俺は、先に応接室に入って話をしているから至急で。あ、それから、今日は夕方で切り上げる。そのつもりで。」

「え！！ あ！はい！ 夜は何かご予定が？」
松山は、早足で俺に続く。

「そうだな。」

「どこかご予約は？」

「うーん。。。特にいい。」

「承知しました。では、至急確認してきます。」

松山に急かしてしまったな。

あいつにかまけてて。