秘書 松山 SIDE
金沢君もホイホイとこの居酒屋にやってきた。
ちょっと目くばせをする。
「今朝言っていた事実を彼女に聞いてみたら?」という感じで。
金沢君はコートを壁際にかけながら言う。
「よう。 花さん、元気だった? なんか女らしくなったんじゃないの?」
やっぱり彼もそう感じている。
「そんなおべっか言っても今日は奢りじゃないからね。」
金沢君は笑って私の横に座る。
「まあ、その返しは相変わらずですな。とりあえずビールにしようかな。」
さっき、ちらっと南さんの事を話題に出したら、ふと表情が変わったのを私は見逃さなかった。
わかりやすい娘。
さあ、これで松山、金沢ペアの磯崎花の取り調べを始めるわよ。
私は、グッと生ビールを一口飲む。


