再会からそれは始まった。


金沢SIDE

昨日は、四月一日でもないし。
ああ、エイプリルフールであって欲しい。

でも、今は季節は秋。九月も終わりだよ。
やっぱりあれは、本当なんだよな。

あの二人が一緒に住んでるっていったいなんなんだーーー!!!
昨夜は、ちっとも眠れやしなかった。

かといって、いつもは気軽に花さんとしていたメッセージで真実かどうか聞くのもはばかれる。
考え事しながら出勤していたら、後ろから声をかけられる。

秘書の松山さんだ。

「おはよ。どうしたの? 珍しく浮かない顔して。」

「おはようございます。」
ああ、この人なにも知らないな。
もし、事実を知ったら、それこそこの人、気絶しちゃうんじゃないか?
この僕が横で見ていたって、松山さんがボスに好意を寄せていることを隠して仕事をしているという事がわかるからだ。

「大丈夫?具合悪いんじゃないの?」

僕は目をそらして
「大丈夫です。」

「そう?あなたみたいな能天気な人でも落ち込むことってあるんだ。」
けっこう松山さんってきれいな顔して毒舌だよな。
それもこれも花さんも含めて一緒に飲むようになってからわかったんだけど。

「あの。非常に言いにくいんですが、松山さんはボスが今どこに住んでるのかわかっているんですか?」

松山さんは、キョトンとした顔で
「なんでそんなこと聞くの?」

ほら、やっぱりこの人はなにも知らないんだ。