ふいに、南くんが私の顎を上に向かせて、唇を重ねてくる。

私は、きゅっと南くんの胸のあたりのシャツをつかんで、もっとしてほしいとせがむように、少し口を開く。

南くんの舌がやさしく入ってくる。

「ん・・・・」
私は、とろけそうになってうっとりとして、体を全部南くんに預ける。

南くんは私をしっかりと抱きとめて、さらに私の唇をはむように奥へと舌をからめる。
あ・・・もうこれ以上ダメ。 なんにも私考えられない。

南くんは、あの野獣みたいな激しい視線で私を見つめてそのままベッドに押し倒す。
「今日は会社休む。仮病。」
そのまま言い放って、南くんは私の首筋に唇をはわせて、せっかちに私のTシャツをたくしあげて胸のあたりをまさぐる。
「えええ! ダメだって!」
「お前が悪い。 お前が煽るから。」

「あ・・・ちょ・・・。ダメ。あの、今日は大事な打ち合わせが。」
ちょっとは抵抗してみるものの。
私の身体は、南くんが欲しくて欲しくてたまらない。

南くんの手が止まる。
這わせた唇もそのまま止まる。
「・・・・・・・。」
あ、多分、南くんも今この瞬間、今日の大事な仕事が頭をよぎったんだ。

「いたっ!」
南くんは、私の鎖骨あたりを吸って、強烈なキスマークをつける。
がばっと南くんは起き上がって、上から私をにらみつける。

「あああ!もう!今夜は絶対だからな!覚悟しておけ!」
珍しく激しく怒って南くんは、そのままバスルームへとずかずかと行く。