「ちょっと。そんな怖い顔しないでよ。 これでも私は宮瀬の味方だよ?」 「味方?」 「同志の方が適切かな?」 そんなことを言いながら加藤は笑った。 「続き、聞いて? 幻滅したけど、でも二年に上がる少し前からなんか雰囲気変わったなーって思った。 相変わらずどこ見てんのか分からなかったけど、それでもちゃんと前を向いてるように見えた。 いま。ううん。それからずっと。 私はそんな宮瀬が好きだった」 熱のある瞳に見つめられて一瞬、本当に一瞬だけドキッとした。