その後もなんやかんやとあったけれど、割愛してもいいかもしれない
「……そういえば、翼が着ているのって……」
「あ、これねお母さんが昔に着ていたのだって」
これしかなくてごめんね、とお母さんが謝りながら渡してくれたんだけど……
「そうか、似合っている」
「! あ、ありがとう」
星夜って、何気にサラッと恥ずかしい事を言うよね
「よし、やる事は済ませたしそろそろ戻るか。 翼も母親と積もる話もあるだろ?」
「そう、ね」
ここに来てからお母さんと話をしていないのは確かだ
「星夜は大丈夫? お父さんと同室だけど……」
「あー……」
一泊するという訳で男女の関係で別れたのは当然だが星夜は気まずそうなに視線をそらす
「…………まさか、あの場で盛大に暴露されるとは思わなかった。 だが、それはタイミングが早まっただけだな」
夕飯時、職員の人達の言葉の詳細をお父さんが聞きたがっているそうだ