やがて意を決したかのように息を吸い込み、
「新崎星夜くんは、私の娘の"彼氏"さんでー……
娘である翼の"未来の旦那"さんですっ!!!」
ーー刹那、この空間が静まり返った
「………………はい?」
「だから、彼は決してわたしの相手ではございません!!」
「いやいやいや、どういう事!?」
キリッとしている表情に対してごもっともである返しだろう
「娘の彼氏って……え!? 娘さん来てるの!?」
「はい、今白浜先生と話していてそろそろ戻って来るかもです」
「ちょっ……待って! って事は今から"準備"しないとじゃない!!」
「質問攻め……じゃない、部屋の確保と個人が使うもの…………あと人数分のご飯?」
「ね、ねぇ、二人で来たの? 泊まりの準備は持ってる?」
「いえ、三人で……。 って、泊まり?」
思いがけない単語が出てきて思わず固まってしまう
俺の反応に女性はあちゃーと頭を抱えていた