柵の鍵を開けて通っていく
後に続いて、たどり着いたのは町全体を見渡せる高台となっていた
「ーーここは、様々な事情があって働けなくなった人達を再び働けるようにサポートする所なんです。 現在は八人の人達が利用しています」
大人の背丈と同じ高さのフェンスに触れて白浜さんは口を開く
「私はカウンセラーをしています。 これまで多くの人達の話を聞いてきました。 ……勿論、羽衣さんの話も。
秀一さん、あの場所をご存知ですか?」
指を指しているのはここから町を挟むようにある山林
山林のある部分、手前の山場の部分が大きくポッカリと空いたように土がむき出しになっている
まるでそこには以前、"何か"があったように……
「……はい、ご存知です」
「そうですか。 忘れていたなら、私は一発お見舞いしようとしていました」
堅い表情のままのお父さんにさらりと爆弾発言を放った



