「……後、星夜さんでしたっけ? 申し訳ありませんが羽衣さんのお手伝いを頼めますか?
羽衣さんが初対面相手にあれ程興味を持つのは珍しいので話相手になって頂きたいんです」
「……」
白浜さんは申し訳無さそうにしている
第三者の立場の星夜には立ち入っては気まずいのだろう
星夜自身もそれには気付いているようで、目線を私に移した
「星夜、私は大丈夫よ。 お母さんの所に行って」
これは私の問題だから進むんだ
今ならどんな事でも背けないで受け入れられる
そんな意味を込めて星夜の背中に触れる
「……わかりました」
「羽衣さんは入り口からまっすぐ進んで左に曲がって進むと会議室があります。 迷ったときは中の案内板や至る所の矢印に沿って進んで下さい」
「はい」
星夜は私に手を振って中に進んで行った
「……お二人には見て貰いたい所があります。 ついてきて下さい」
星夜の姿が見えなくなった後、白浜さんは外の幾つにも並ぶ柵に向かって歩き出した



