「ーーさん、羽衣さん!」
大きな声が協会の中に響く
お母さんの肩から頭を上げると、入り口の所で一人の女性が大きく肩で息をしている
髪をキッチリと分けて、後でお団子に纏めている
「……っ、お待ちになってください」
細身のメガネのフレームを上げて女性はお母さんに近づく
その表情は心なしか鋭い
「あら、白浜先生。 もしかしてわたしの後を追いかけてきたんですか?」
「当たり前です! ……こういったのはキチンと私に連絡を通してくださいね」
お母さんは私から離れて視線を変える
白浜先生と呼ばれた女性はホッと安堵の息を付いた
「理由があれば面会は自由です。 ですが相手が……」
ジロリと睨みを聞かせて視線を向けたのはお父さん
お父さんはばつが悪そうに俯く
「……お久し振りですね。 全くどう言った状況でこの町に戻ってきたんですかね」
怒りの感情を一つも隠さずに尖った言葉を吐き捨てた



