「そうよね、いつまでも本音を押し込めたままじゃ伝わるものも伝わらないもの。 口に出す事も大事よね」
だから、緋麻里の意見を元に言ってみようと思う
「緋麻里、ありがとう。 私、頑張るわ」
私はもう一度お礼を言った
緋麻里は「いいえ」と言って笑った
キーンコーンカーンコーン
お昼休み終了を告げるチャイムが鳴り響く
「あ、時間ですね。 次は現代文ですよ、行きましょう!」
「そうね」
私と緋麻里は立ち上がり校舎へ向かった
その後はいつも通り、授業を受け、終わった後は倉庫に行く
下っ端達と話をして、時間となったら家へと帰る
それから、夕食などあれこれを一段落済ませて自由な時間となった
今、星夜の部屋の前に立っている
いつもは星夜が私が使っている部屋に来ているが、私が星夜の部屋に来るのは最初以降なかった
だからだろうか、緊張している
する事ないハズなのに何故か鼓動が速まっていた



