「……あたしにその質問をしたのは、もしかして昨日の事と関係していますか?」


「…………えぇ」


私は頷き、昨日の出来事を話した


お父さんの事とお母さんの手紙、今週の土曜日に会いに行こうと話が出た事も全て


緋麻里は何も言わず最後まで話を聞いてくれた


「それで、星夜はなんと言ったんですか?」


「時間があるから一日で決めなくてもいい。 後は、私はもう一人じゃないって言われた」


それに、はじめて怒られた


怒ってくれるって事は、その分、私を想ってくれているんだよね?


「……あたしだったら、手紙の事も関係なく行かなくていいんじゃないか、って思いました。

だって、散々翼ちゃんを傷つけて今更になって、お母さんに会いに行こうとか…虫がよすぎますよ!」


「……」


緋麻里はムッとむくれ、立ち上がる


そんな彼女に苦笑いを浮かべた


「多分、いえ、恐らくは星夜もそう思っているハズです。 行かせたくないって。

……ですが」


振り向いた緋麻里は、困ったように笑っていた