【続】強がりな元姫様



「やめろ……これ以上、俺の、大事な人を傷つけるな……!」


必死に絞り出すような声に私はどんでもない事をしてしまったと気付く


……私は星夜を傷つけた


傷付けてしまった


「これを決めるのは翼自身だ。 俺が口出しするものではない…けど、自身を戒めるな。 そうやって、望んでもいないのに自分を殺すのはやめろっ!」


「こ、殺してなんか……」


「…………もう一度、母親の手紙をよく見てみろ。 それでも、翼は自分自身を否定する気か?」


星夜の手が離れて手紙を渡される


私は手紙を受け取り、先程よりもじっくりとみる


下の方まで行った所で、ある事に気付いた


「……この手紙、濡れたからなのかふやけた跡がある」


触れるとザラリとしていた


一瞬、ふやけたのは水なのかと思ったが範囲が点々としている


もしかして、"涙"でふやけたの?