「……親の事を馬鹿にされて腹が立って怪我させてしまったの。 よりにもよってボスママの子で…怪我は軽かったけれど大事にされて、親を呼ばれた」
怒り狂うボスママが悪者のように私をお母さんを責めた
『こんな暴力的な子どもになるなんて、一体どんな教育をしてきたの!? 可愛そうに!! 貴方は母親失格よっ!!』
『……っ、すみません…すみません……でし、た』
頭を下げ続けていたお母さんは既に弱りきっていた
家に帰った後は、夜遅くに帰ってきたお父さんとの口論が起こった
『秀一さん、お願いします…明日、翼と一緒に謝りにいって下さい』
『明日も朝早くから仕事がある』
『お願いします! 私はもう………無理なの』
『家の事は羽衣の役目だろう。 放棄するつもりか!』
『ごめんなさい…私、もう…もう…………!』
何かを主張し、泣き崩れる様子を私は見る事しかできなかった
――これが最後に見たお母さんの姿
翌日、体調が悪いからと行って部屋から出てこなくなった
私は一人で謝ったけれど、ボスママの子に「貧乏人は大人しくしなさいよね」と言われて、怪我の件は終わりを迎えた



