「……」
言葉が出なかった
内容の殆どが私の心配ばかりしている
けれど、手紙は私じゃなくお父さん宛だ
お父さんが私にこの手紙を見せたかった理由は何?
何故、お母さんに会いに行こうと言いに来たの?
お母さんの手紙が何年か経って来たのはどうして?
どうして今になって……?
……わからない
考えればできるハズなのにぐるぐると思考が遮断されていく
わからない…わからない……わから…………
コンコンッ
「!」
突然のノック音にハッと我に返った
「……入るぞ」
合図をかけて入ってきたのは星夜
私と手にしている手紙を交互に見て難しそうな顔をした
「無理、してないか?」
「……してない、なんて言えないわ」
以前だったらしていない、と断言していただろう
けれど今は誰かに言わなければと思ってしまう
それ程、私は混乱していた



