その後はホームページの話から変わり、皆が話題を振りながら時間を過ごす


キーンコーンカーンコーン……


休み時間を終えるチャイムが鳴った


「……さて、いきますか。 次って現代文であってるんだっけ?」


「あってる。 二時間続きな」


屋上を出て、それぞれの教室へ向かう


クラスは三階から二階へと変わり、距離が遠くなった


すれ違う生徒は私達を見ても黄色い歓声を上げたり、騒いだりする様子は見せなかった


以前はそんな事が当たり前だったのにいつの間にかなくなっていた


教室へ入ると決まった席に座った


基本は自由な為、後ろの席を使っている


そして、授業は始まりその日は最後まで受けた


「「――やっと、終わったー」」


終わりチャイムが鳴ると同時に颯一と翡麻里が机に突っ伏せた


「もー、授業だけでへこたれないで下さいよ」


「毎回抱える俺達の気持ちをわかって欲しいかな」


「それはいつも感謝するでー」


「緋麻里がいるからだらけらるもん」


ヘラヘラ笑う二人を緋麻里と塁が呆れながら見下ろしていた