『七瀬くんっ?!』 電車越しから聞かれた声は 雫のものではなかった。 雫の母親のものだった。 『〜〜…』 は? 俺が返事をする前に言葉を続けた 雫の母親。 俺にはその言葉が理解出来なかった。 いや、 理解したくなかったんだ。