雫side○*°


定期的に通っている病院、

その近くにある花屋さんが前々から気になっていた。


「あ、カランコエ…」


店先にカランコエが飾ってあった。


「お嬢さん、カランコエが気になるのかい?」


お店の人かな?
優しそうなおばあちゃんだ。



「はい…思い出せないんですけど…
大切な思い出がある気がして…」


「お嬢さん…記憶を…?」


なんか、このおばあちゃん相手だと、
素直に話せるな