『蒼眞君のペアの子か〜?あ、前に来てたピンチヒッターの子は?確か、蒼眞君の知り合いの子はどうかな。』



俺の妹…?
と、言えば蜜葉かふう。


いや、ピンチヒッターで来てもらったのは今までも楓加だけだ。



『えっと確か…、ふうちゃんだっけ?あの子めっちゃ可愛かったわよね。でもスカウトしたんだけど断られちゃってたのよね。』


「俺、微妙な気持ちなんですけど。」


『ふうちゃんの名前も全部伏せるからお願い!峰さんからのリクエストだしね!』



他のやつにふうをみせたくない。
それに、ほかの兄弟が知ったらどうなることか。

あー、でもこれも仕事のため。



「ふうに電話してきます。」


『蒼眞君、絶対にゲットしてきてね〜!』



俺としては微妙な気持ちだ。

確かに1日ふうを支配できる事については良いと思うが俺も含め俺の兄弟はシスコンだ。


休憩室に置いているプライベート用のスマホから電話をかけた。



『もしもし?蒼ちゃん?』


「ふう、今大丈夫だった?」


『うん、これからお昼休憩だよ?あ、今日は何時に帰ってくる?』



この声を聞いただけで癒しだ。