蒼眞side




俺は国民的若手俳優の椎谷 蒼眞。

年齢は19歳で今ドラマや映画に引っ張りだこで多忙な日々を過ごしている。



『蒼眞君、ちょっと来てくれない??』



と、いきなり〝Shine〟の社長に呼び止められた。あれ、俺なにかやらかした?



『実は明後日撮影予定の〝高校生特集〟ってあるじゃない?』



あー、俺も何故か出ることになってたやつ。
俺、高校卒業したんだけどな?



「ありますね〜、」


『それでね、蒼眞君とペアを組む予定だったノエルが無理になったらしくて!』


「…それで?」



この俺にどうしろと…、

俺の仕事用のスマホにはモデルや俳優や女優の名前が確かにズラーッと入ってるけど。



『蒼眞君は誰とペア組みたい?』


「…誰って、」



俺は誰と答えるべきなのか。

なぜか、周りにいるモデル達からのアツすぎる視線を感じる。



『あ、峰さんは誰がいいと思います?』



峰さんと言うのは俺の隣にいたカメラマンさんで俺もこの人によく撮ってもらう。