そんなことを言いながら手際よくあたしの髪をチョキチョキと切っていく。


腰まである長い髪は毛先を少し切り長さを合わせていく。


そんな唯ちゃんの姿を見ていると、やっぱり美容師なんだなー、と思わされる。



「ふうちゃんどうしたのー?」


「…え?」


「なんか鏡越しに僕の顔ジーって凝視されてた気がしたからさ?」



確かに、ジーって見ていたかも。



「唯ちゃんって、やっぱり美容師なんだなーって思っただけだよ。」


「やっぱりって、ふうちゃん酷くない?」



と、クスッと苦笑いした。



「唯ちゃんって、女たらしだよね。」


「僕?蒼くんに比べたらそんなことないよ〜、僕ただ接客をしてるに過ぎないからね。」