「蒔茉がやるなら僕がふうちゃんの髪を切る。ふうちゃんの髪は僕以外触らせない。」



あたしの兄弟達には共通点がいくつかある。
そのうちの一つは『頑固』なとこだ。



「…うん?」


「じゃ、ふうちゃん今すぐ行くよ!」



唯ちゃんに腕を引かれ車に乗せられた。
車で20分のところに『rêve』はある。


白が中心のガラス張りのお店。


今は他府県にも店舗を広げてるらしい。



「こんにち…って、唯斗と楓加ちゃん?!」


「あ、蒔茉さんこんにちは、」



お店は、普通に混んでいる。
混んでるのに帰ってきたの?!