すぐに病院に着いた。
…そこには、京がいた。
「何で、遙がここに…、」
そう言って、京が楓加を見た。
その瞬間、真っ青な顔をした。
「とりあえず後で説明は聞きます。
今すぐに処置室に連れて行ってください!」
そう言って楓加は処置室と呼ばれるところに運ばれて行った。
それから何時間が経っただろうか。
多分、3時間以上は経っている。
処置室から京が出てくる気配もない。
状況が変わったとすれば、
唯が来たくらいだ。
蒼は撮影が他府県らしく戻るのに時間がかなりかかると連絡が入った。
「とりあえず、類君にみっちゃんのお迎えは頼んどいたよ。」
「あぁ、さんきゅ。」
「ねぇ、はる君、…どうしてふうちゃんが処置室にいるの?」
「…授業中に楓加がトイレに行った。その時に学校の外に菊川がいたんだと思う。」
これはあくまで俺の予想に過ぎない。
「そして、楓加は会いに行って中央通りの歩道橋の階段から落ちた。」

