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ガチャんと音がして、
家の廊下を走る音が聞こえた。



「ふうが見つかったって本当？！」


「楓お姉ちゃん！おかえりっー！」



帰ってきたのは類ちゃんとみっちゃん。
二人同時に来たから驚いた。



「…マジで無事で良かった。」


「楓お姉ちゃん、あのね！康太君と大きくなったら結婚しようってね、約束したの！」



椎名家は結婚ラッシュなのか…、



「は？何言ってんだ。蜜葉に結婚という言葉は100年早い。それも飛鳥のとこの康太？
俺は絶対に許さねぇからな。」



蒼ちゃんは頑固親父みたい。
突然、笑いがこみ上げた。



「クスッ」


「あ、ふう 今笑っただろ？」


「だって、…何だかおかしくて。」


「まぁ、確かに蜜葉に結婚は早いですね。
それに恋人もはやいです。」



京ちゃんまで。
みんな過保護だなー。



「蜜葉は康太君が好きなの！お兄ちゃん達に言われる筋合いなんてないもん！」