「みっちゃん、良かったね!」
「うん!蜜葉ね?学校大好きなの!」
あたしも多分、みっちゃんくらいの頃は学校に行くことが楽しかった。
高校生になるにつれて面倒になってきた。
友人関係や進路関係、小学生の頃から色々な試練や岐路に巡り合わせだった。
…振り返ってみると懐かしいけど、
『あの頃に戻りたい!』なんて過去に振り返る気持ちにはなれない。
「でもね?蜜葉はね?楓お姉ちゃんのことはもっと大好きだよ!」
今のダメだよ!
不意打ちすぎて胸にキュンときた。
「あたしもみっちゃんが好きだよ。」
と、長々と色々話をしていると家に到着した。
けど、あたしの家は普通じゃない。
住宅地に建っているような家じゃなくて、
そこらへんの公立の学校くらいの面積はある多分結構な豪邸。
なぜかというと、あたし達の両親がどこかの社長さんらしいから。
詳しくは知らないけど……、

