みっちゃんは京ちゃんの言う通り、校庭の花壇の所に男の若い先生と一緒に座っていた。
「あ、楓お姉ちゃん!」
「みっちゃんごめんね?遅くなって。」
「ううん!平気だよ!…あっ、算数のプリント机の中に忘れちゃった!」
取りに行ってくるね!なんて言いながらみっちゃんは校舎に入って行った。
「椎名さん、久しぶり。」
「…え?」
さっき、みっちゃんと話していた先生があたしに話しかけて来た。
「あれ、僕のこと覚えてないかな?椎名さんが6年生のとき教育実習でここに来てた宮下です。もう、覚えていませんか?」
宮下、先生……?
聞いたことあるような気がする。
あれ、もしかして……、
「花菜がアタックしてた、、」
「思い出しましたか?…その宮下です。」

