「じゃ、好きなスポーツは?」
と、また燐ちゃんが質問する。
このクラスのムードメーカーになりそうだな。
「基本的なんでも好き。バスケとかサッカーとか大体は得意。」
本当にそうだよね、はるちゃん、休みの日は類ちゃんと庭でサッカーしてたりするもんね。
「…他にないなら授業始めるぞ。教科書2ページ開いてー、」
そう言いながらはるちゃんは黒縁の伊達メガネをかけた。
ムカつくことに結構似合うんだよね。
「え、はる先生って目が悪いの?」
「ん?あぁ、これ?…かなり悪いってわけでもないけど一応かけてる程度。」
そういえば、はるちゃんいつから目悪いっけ。
確か、はるちゃんが大学生のとき?
そういえば、論文に追われる日々を過ごしたりしてたからね。

