(晃司さん?晃司さん?
大丈夫ですか?)

大きな瞳が覗き込む。

「ミュウ…なのか?」

(そう、私よ…廊下で倒れていたから、私が運んだのよ)


「そうか、ありがとう」

ミュウは俺を見つめながら、細くしなやかな指で、優しく俺の髪を撫でていた。


髪を撫でるミュウの手をそっと握った。