「ふぅ…」



自室の机の端に置かれた目覚まし時計は午後11時を指す。

俺は数学の問題集を閉じ、椅子の背もたれに寄り掛かる。



昼、的矢に

「ピカルはなんか良い台詞考えて来いよ。宿題な!」

なんて言われてたけど…



とてもそんなこと考えられなくて、受験勉強に逃げてみた。

でも俺の為にあんなに応援してくれる二人の為にも勇気、出さなきゃ…