「…そうだな。」 何にせよもう彼女には逢えなくなるんだ。 何かしらの決断をしなきゃいけない。 「席に着けー。」 先生が教室に入ってくる。 俺は窓際の自分の席に座り、窓の外を見る。 冬の空っ風がグラウンドを舞う。 (君だったら、どう思う?) 風に乗せても届かぬ問いを問い掛けた。 * * *