「本当にそれだけですか? もしそれだけならば、元の姿でも十分可能なはずですが」
「そうだけど、それだと地上に存在することは出来ないだろ? 文字通り高みの見物になっちゃうじゃない」
「だからと言って私たちが人間の姿をしていては、人間界に要らぬ影響を与えかねません。そればかりか、今後のポルタとウィアの関係の邪魔になる可能性さえあり得ます」
「うん、そうだね」
「いやにあっさりした反応ですね」
「そう?」
「…………あの。まさかとは思いますが主、それが貴女の本当の目的ですか?」
「さすがだねー。――そうだと言ったら?」
「天空神ともあろうお方が、嘆かわしい……」
「そんな褒められても」
「褒めてません!」



