そんな人を、僕自身が哀しませてしまった。




ばかなことをしたよ、本当に。




〝向こう側〟で、ウィアのその後を知った僕は、〝あのひと〟に懇願(こんがん)した。




転生後のウィアに逢いたい! と。




そんな僕を、〝あのひと〟は大声で笑った。




「キミは面白いね。本来なら役目を果たせなかった者を再び〝彼の地(かのち)〟へ送ったりはしないばかりか、罰として無期限に檻(おり)の中へ閉じ込めるのだけど……」




〝あのひと〟のその言葉に、僕は冷水を浴びせられた思いがした。




自分が役目を果たさなかったことを思い出し、その上で身の程知らずな願い事をしてしまったことを思い知って体が震えた。




「今回は特別だ。キミを、無期限で〝彼の地〟に閉じ込める」




「…………?」




どんな罰を与えられるのかと、うつむいて怯(おび)えていたところにそう言われて、その意味がすぐにはわからず、僕は〝あのひと〟の顔を見て、視線だけで伺(うかが)いを立てた。




「わからない? キミの願いを叶えてあげると言ったんだけど?」