座った状態で床に足がつくと痛いから、左足を庇って棚やカーテンをつたってベッドに寝転んだ。 このまま寝てしまえたら、居心地の悪い教室に行かなくて済むのにな ほんの少し優しさに触れると 諦めていたはずのものに手を伸ばしてしまいそうだ。 普通の学校生活 普通の友達 普通の女の子 普通の幸せ 先輩のハンカチを顔の前でぎゅっと握る。