ダウンライトの下なら、力を込めた瞳は純粋さを見せるだろう。


スタイルは標準的だが、どのタイプの客にも合わせやすい。


問題は、喋りと気配りと礼儀。


これが出来なければ、どれほど容姿端麗なキャストだろうと、ナンバー1に成る事は難しい。


逆に、顔はいまいちでも、喋りと気配りと礼儀が出来ていれば、ナンバー1に成る事も夢ではない。


それだけ大部分を占めるものなのだが、これは実際にテーブルに付かないと判断は出来ない。


莉沙がこの街で並ぶ者無しのキャストで居るのは、これ等全てにおいて凡そ欠点といえるものが無いからだ。


そんな莉沙でも、どうしても手に入れられないものを、今の蘭は持っている。