チェックを済ませた坂本さんと宮口さんを見送り、化粧を直しにトイレに向かった私のあとで、大きな溜め息を吐きながら流亜さんが入ってきた。
「あ、流亜さん、さっきはテーブルに呼んで下さって有り難う御座いました。」
ちょこんと頭を下げた私の前を素通りした流亜さんは、そのまま手を洗うと壁に背中を預けて、また大きな溜め息を吐いた。
なんだか少し怒ってるみたいだけど、私が何かしたのかな…。
「あのオヤジさー、毎回身体ベタベタ触ってくるから嫌いなのよね。話しも毎回同じ釣りの事ばっかだしさー、あーストレス溜まる!ねぇ、そう思わなかった?」
流亜さんの可愛らしい外見と、まくし立てるような話し方のギャップが凄まじくて、私は言葉を失ってしまっていた。
私は楽しいテーブルだったと思っていたけど、何か返さないとと思って咄嗟に出来たのは、答え辛さから出た苦笑いだけだった。
流亜さんも坂本さんの一言一言に聞き入っていたから、私と同じ気持ちだったと思っていたんだけど、止まらない坂本さんへの文句を聞いていると、流亜さんへの苦手意識が高まっていく。
でも、私をテーブルに呼んでくれた流亜さんには何も言えないから、嫌だけど黙って聞いてるしかない…。
「あ、流亜さん、さっきはテーブルに呼んで下さって有り難う御座いました。」
ちょこんと頭を下げた私の前を素通りした流亜さんは、そのまま手を洗うと壁に背中を預けて、また大きな溜め息を吐いた。
なんだか少し怒ってるみたいだけど、私が何かしたのかな…。
「あのオヤジさー、毎回身体ベタベタ触ってくるから嫌いなのよね。話しも毎回同じ釣りの事ばっかだしさー、あーストレス溜まる!ねぇ、そう思わなかった?」
流亜さんの可愛らしい外見と、まくし立てるような話し方のギャップが凄まじくて、私は言葉を失ってしまっていた。
私は楽しいテーブルだったと思っていたけど、何か返さないとと思って咄嗟に出来たのは、答え辛さから出た苦笑いだけだった。
流亜さんも坂本さんの一言一言に聞き入っていたから、私と同じ気持ちだったと思っていたんだけど、止まらない坂本さんへの文句を聞いていると、流亜さんへの苦手意識が高まっていく。
でも、私をテーブルに呼んでくれた流亜さんには何も言えないから、嫌だけど黙って聞いてるしかない…。


