身体の節々の痛みと、カーテンの無い窓から差し込んでくる日の光に起こされた。


無理な体勢で寝ちゃってたから身体は痛いけど、ママの香りに包まれていたから穏やかな気持ちなのが良い。


髪を一つに束ねて自分に気合いを入れ、段ボールから荷物を出し始めた。


備え付けのクローゼットは、元々持っていたコートや服に、昨日買ったドレスをかけても半分ほど余った。


細々とした物は最後になんて思っていると、漸く七割ぐらい終わった所でタイムアウト。


シャワーを浴びて化粧を終え、昨日買ったドレスを身に纏う。


初出勤に選んだのは、その中でも一番のお気に入りの、白よりシルバーに近いホイップレースの付いたロングドレス。


念入りにセットした髪に頷き、忘れた物が無いか確認して[ミルキィ]に向かった。