私が何か対抗する手段を執ろうと言っても、ママは聞き入れてくれなかった。


私には何時も優しかったママだったけど、それだけは頑なに拒んだんだ。


[fairyland]がお店を出したから、ママのお店が潰れたんじゃない。


何時からか、そう思うようになっていた。


ママのお店の近くにオープンさせた[fairyland]に恨みは無く、私を一生懸命育ててくれたママにも恨みなんて無い。


そうして、今の私の夢は出来上がった。


─ママのお店を、もう一度お客さんでいっぱいにしてみせる──


その為に、お客さんをお店に呼ぶ方法を盗もうと、今この街で一番人気だという[ミルキィ]で働こうと決意したんだ。