昔の、夢を見た。
夢の中の僕は小学一年生で
近所の神社で隠れんぼをしていた。
「グスッヒック...ヒック...」
小さな背中が小さく上下していた。
そこにトコトコと駆け寄る、
小さな僕。
「るいちゃん、みぃ〜っけたあ!」
「グスッ...るうちゃ...?」
その声に、小さな背中はゆっくり振り返った。
涙でぐしゃぐしゃになった、僕と瓜二つの顔。
「なかないでるいちゃん、こわくないよ。
ボクがここにいるから、もおだいじょうぶ!」
「るう、ちゃ、る...ちゃんっうわぁぁんえぇぇええんっっ」
「だいじょおぶ、だいじょおぶ」
小さい頃の僕は小さい頃のるいの小さな体を
その小さな体で抱き寄せた。
お母さんにいつもしてもらってるように、
大丈夫、大丈夫。と。
「るいちゃんはつよいこだから、
こわくないよ。
るいちゃんには、るうがついてるの。
るうにはるいちゃんがついてる
だから、あんしんしてね」
...
いつから、
、、、
私たちはこの関係を崩してしまったのだろう。

