「だからそっちこそわかってないってのにもう...」


琉羽が悪いというような琉衣の言い方に

さらにカチンとくる琉羽。


「何がさ!なんかもう琉衣意味わかんない!」


「いいよ、もういいよ。

僕、どーなっても知らないから」


「なにそれおかーさんに言いつける気!?」


琉羽の質問には答えず、ぷいっと顔を背ける。


「好きなだけゲームしたら?

もう今日しかできなくたっていいなら」


「琉衣のばか!別にいいよーだ!

好きなだけお母さんとお父さんに言いつけたら?!

つまんないの!」


ばかといわれ、冷めた目ですっと琉羽をふりかえる。

憤怒して真っ赤になった琉羽に言い聞かせるように

淡々と琉衣は言った。


ぽつぽつ...つつつつつつつ


「...琉羽が悪いんだからね。


僕はどうなっても知らないって言った」


「わかったってばもう!!


あっち行ってよ!1人で寝てれば!」


「馬鹿なのは琉羽だからね」


「あっち行ってってば!!」


ふんっと言うように洗面所を出ていったとき、


琉衣は泣いているような笑っているような


けれども目だけはぎらついているような...






...そんな顔をしていた。




...ざああああああ...