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...ぽつ



「琉衣琉衣!ゲームしよう!なにやる?」


洗面所にいる琉衣に


ウキウキとした様子で琉羽がゲームを見せる。


一方の琉衣は乗り気じゃなさそうに、


半目で歯を磨いている。



「もう9時だよ?そろそろ寝なきゃ」


「えー!まだ早いよ〜。


それに今日はおとーさんもおかーさんも


いないんだからさ、夜更かししても大丈夫だよ!」


口をゆすいで歯ブラシを置くと


琉衣は、口元をタオルで拭きながら


困ったようにまゆを潜めた。


「そんな事言ったって...


琉羽まだお風呂にも入ってないよね?」


ちらりと琉羽の服を見れば、


朝、父と母を見送った時のままだ。


「いーのゲーム終わったら入るから。


ね、どうせならさぁお母さんたちがいると


できないことしようよ!」


むぅと目を細めて、琉衣も主張する。


「僕寝たい!」


「だーかーらー!早いってば!


ねぇゲームしようよー!」


ぎゅっと琉衣のパジャマの裾を握りしめて琉羽にすがる。


「琉羽はその前にお風呂はいってきなよ」