となりを埋めて。

「何、交換して欲しいの?」


コウちゃんがニヤニヤしながら袋を振る。


「うん。」

私が真面目な顔で頷くと、


「マジで?」


コウちゃんが目を大きく見開く。


「マジで。」


私は、おにぎりを手元に置いて、目の前のフルーツゼリーを差し出す。

コウちゃんはポーンとむぎチョコの袋を私に放り、私はキャッチした。

「アリサ、風邪で頭おかしくなった?フルーツゼリーだぞ。」