となりを埋めて。

「おばさんに、これお釣りって渡しといて。」

バラバラと畳に転がる小銭とコンビニのレシート。


「ほら、ここで食べたら汚れるから」

そう言ってコウちゃんは布団から私を引っ張りだす。


テーブルに座り、私がおにぎりを食べだすと、グラスに水をくんで、コトリと前においてくれた。


コウちゃんは私の向かいに座り、見慣れたパッケージを取り出す。


「むぎチョコ…」


「ん?そうだけど。アリサは今日はフルーツゼリーあるだろ?」



「私、むぎチョコがいい。」