「そっか。それならいいけど…」



と言いながらコーラルのTシャツの袖口で



私の涙を拭ってくれた



コーラルがいつもより格好良くて、いつもよりすごく優しかった



「助けてくれてありがとう」



「どういたしまして。珊瑚を守るのは俺の役目だし」



コーラルは口の両端を上に上げて言ってきた



私の目は赤く腫れた状態だったから



出かける予定を変更にして



私はコーラルと手を繋ぎ
家へ帰った