義理じゃないチョコ、あげます。









…こんなに。


あったかい気持ちになったことが、今までにあっただろうか。




それくらい、今この瞬間が、幸せだと思った。












これからも。




きっとたくさんの壁があるだろうし。


きっとたくさんの涙を流すだろうし。


きっと1人じゃ立ち上がれなくなることもあるだろうけど。




…私は。




この手を信じて、掴んで。


ずっと、離さないでいようと思う。




胸を張って、この人の隣を歩いていこうと思う。








そんな決意を固めて。








「ヒロ!」


「ん?」


「さっき、言い忘れたんだけどね」








繋いだ手を、ぎゅっと握りしめて。








「義理じゃないチョコ、あげます…!」








そう、笑えば。








ヒロは、柔らかく微笑んで…




優しいキスを、私に落とした。








*fin*