「ははっ。またひでえ顔になってんな〜」
ようやく顔を上げた私に対する、第一声がそれ。
…できたばかりの彼女に言うセリフじゃないと思うんだけど。
ムッとして、ちょっと仕返しをしてみる。
「…でも。こんな私も、好きなんでしょ?」
さっき、“ブッサイクな顔”って言ったのも、忘れてないんだから。
すると、ヒロはやっぱり予想外だったようで、一瞬狼狽えたけど。
「ふはっ。そうだな、好きだよ」
なんて言うから、今度は私が面食らう。
それから、言うまでもなく上昇していく体温。
…な、なんか。
ヒロがものすごく、甘くなってる…!!
ヒロの変化に、戸惑う私。
…私は、やっぱりこの人には勝てないのかもしれません。
「…バカヤロウ」
「はいはい」
余裕なヒロは、口を尖らせた私の手を取って。
「ほら、帰るぞ」
ニッと、大好きな笑顔を見せてくれた。

