義理じゃないチョコ、あげます。









「ははっ。またひでえ顔になってんな〜」








ようやく顔を上げた私に対する、第一声がそれ。


…できたばかりの彼女に言うセリフじゃないと思うんだけど。




ムッとして、ちょっと仕返しをしてみる。




「…でも。こんな私も、好きなんでしょ?」




さっき、“ブッサイクな顔”って言ったのも、忘れてないんだから。




すると、ヒロはやっぱり予想外だったようで、一瞬狼狽えたけど。




「ふはっ。そうだな、好きだよ」




なんて言うから、今度は私が面食らう。


それから、言うまでもなく上昇していく体温。








…な、なんか。


ヒロがものすごく、甘くなってる…!!








ヒロの変化に、戸惑う私。




…私は、やっぱりこの人には勝てないのかもしれません。




「…バカヤロウ」


「はいはい」




余裕なヒロは、口を尖らせた私の手を取って。




「ほら、帰るぞ」




ニッと、大好きな笑顔を見せてくれた。