今度は日本を救います

それから続々と戻ってきた。


負けて落ち込んでいる人は、得点通知表を見て喜ぶか、はたまた更に落ち込むか。


勝って喜んでいる人は得点通知表を見て落ち込むか、はたまたもっと喜ぶが。


多種多様の反応の中、私達は教室から見える特設ステージを花音と眺めていた。



「思ったよりも早く終わりそうね」



「まだそんなに時間経ってないのに、そろそろ私達出番来そうだね」



2回戦目が始まる時は放送で呼び出される。


だからそれを待っているんだけど……



“勝ち進んだ人は今すぐ校庭に集合してください”



はい来たー!


クラスで勝ち進んだのはたった3分の1程度。


私達はみんなに見送られながら校庭に行った。


校庭に着いてすぐ、次の相手が書かれている大きなトーナメント表を確認。



「……この人何か聞いたことある」



誰だっけなぁ……


確か2年生だったはずだけど……


考えても思い出せなかったので花音に聞いてみた。



「この人は……生徒会の書記の人じゃない?」



「あぁ!!そういえばいたね!!こんな人!!」



っておかしいでしょ。


生徒会の人出てくるの早すぎるんだけど。


普通もうちょっと後に当たらない?


まぁ勝つけど。