今度は日本を救います

「……あ、花音」



「おつかれ」



「おつかれー。どうだった?」



「勝った」



「さっすが!」



「そっちこそ」



1年生が相手だった花音は余裕で勝ち進んだらしい。


花音もやる気無さそうに見えて人1倍練習してたもんね。


ただやはり勉強はあまりしてなかったようで、全部ギリギリ半分いったくらいだ。


本人は満足しているようだけど。



「全部100点とか気持ち悪」



「いやだって簡単だったじゃん」



教室のあちこちから恨みのこもった視線が刺さる。


ちょっと言うタイミング間違ったかな。