パンパンッ



「い゛っ」



開始早々、先輩が動き出す前に、先輩の両方のすねを銃で撃つ。


かなり痛かったのかみるみる内に高度が下がっていき、地上から5mまで落ちた時、私は跳んだ。



「くっ」



慌てて上昇しようとしたけどもう遅い。


足を思いっきり引っ張って叩き落とす。


そしてすぐに首に刀を突きつける。



「調子乗んないでくださいよ?先輩」



「は、はい……」



「止めっ!!月見里 楓の勝利!!」



“わぁぁぁぁぁぁ!!”



大歓声の中私はステージを降りて、壁に寄りかかっていた佐伯さんの元に行く。



「相変わらずえげつないな」



「ちょっとムカついたので」



「それにしてもやり過ぎだろ……でも頑張ったな」



「ありがとうございます!」



今度は無邪気な笑顔で頭をポンポンとしてくれた佐伯さんにキュンとする。


あぁ、眼福……