今度は日本を救います

宣言通り10分で読み終えた花音はそのまま布団に潜った。


嫌われ3人組もいつの間にか寝てるし、私達も眠いし、電気を消して、眠りについた。


消灯時間の9時より前に寝た私達は次の日、素晴らしい目覚めだった。


とは言い難い。


何分疲れていたので、起床時間より少し前に起きた花音に叩き起された。



「朝から乱暴すぎない?」



「何回声掛けたと思ってるの?」



どうやらかなり頑張ってくれたみたいだ。


でもたくさん寝たおかげで、体の調子は最高。


今日もがんばれそう!


そう思い花奈を見ると、顔が死んでいた。



「今の花奈最高にブスだよ」



「それ以上言ったら楓の口縫うわよ」



どうやら機嫌も悪いらしい。


疲れすぎじゃない?と思いながら食堂に行くと、疲れきってやつれている1年生達がいた。



「やばいね。ホラー映画作れそう」



「なんで昨日寝る時まで私と同じように疲れ果ててたのに、今じゃそんな元気なのよ」



「4時間の授業プラス2時間の居残りを繰り返していた私に、昨日のなんて生温い」



慣れてくると、疲れても短い睡眠時間で回復できるようになる。


異世界で1年間過酷な訓練をし続け、さらに解放されたと思いきやまた地獄を現在進行形で味わっている私が、昨日のでへばるわけがない!!